臨床工学課 業務

血液浄化

血液浄化とは、腎臓の機能が低下し老廃物を排泄することができなくなってしまった患者様や、自己免疫や細菌によって身体が侵されてしまった患者様などへ提供する、当院の臨床工学技士が主に行っている業務で、医師・看護師と共に治療方針を考え、患者様の状態が改善されるよう努めております。

人工呼吸器

人工呼吸器は肺疾患や心不全など、何らかの原因で血液に酸素が取り込めない(呼吸不全)状態の患者様へ、ガス交換を改善すること、呼吸仕事量を減らすことを目的として使用されます。当院では、挿管用人工呼吸器、マスク用人工呼吸器(NPPV)、高流量鼻カニューレ酸素療法(ネーザルハイフロー)に対応しており、患者様に合わせた人工呼吸器を使用しております。装着後は1日2回(朝・夕)患者様の元へラウンドを行い、設定に変更はないか、実測値や患者様の状態に異常がないかを確認しています。また、安全に使用していただけるよう人工呼吸器のメンテナンス・管理等も行っています。

PTA

欠かせないシャントという特殊な血管を拡張・形成する手術の事です。患者様の中には、血管が細い方、血管内で血液が詰まりやすい方がいますが、そのような患者様に行う処置の一つで、血管の中にカテーテルバルーンを挿入し、血管が細いところでバルーンを膨らますことで血管を広げます。この手術を臨床工学士と看護師が補助しております。

高気圧酸素療法

大気よりも高い気圧環境に入り、高濃度の酸素を吸入することで、血液中に溶けている酸素(溶解型酸素)が増え、減圧症、末梢循環不全、損傷組織の創傷不全、感染症等に対して有効な治療です。臨床工学課は2023年1月よりこの治療を開始することとなり、多くの患者様の一助となれるよう努めてまいります。

機器管理

医療機器管理業務としては、輸液ポンプ・シリンジポンプの定期点検・日常点検、人工呼吸器の定期点検・使用前後点検、除細動器、AED、麻酔器の定期点検などを行っております。
年々高度化していく医療機器ですが、事故なく安全に使用していただけるよう日々保守点検に努めています。

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