臨床工学科 業務

透析業務

当院の透析センターでは、「安心・安全に治療を受けていただける環境づくり」を理念に、質の高い透析医療を提供しています。
臨床工学技士・看護師・医師が連携し、患者さん一人ひとりに合わせた治療を行っています。
臨床工学技士の主な業務は、透析装置の操作・監視・メンテナンス、水処理装置の管理、穿刺・返血などの透析対応、
さらにシャント管理やトラブル対応など、多岐にわたります。
治療を安全に行うための技術力と、患者さんの小さな変化に気づく観察力が求められます。
当センターでは、「患者様に寄り添い、親身な対応を行うこと」を大切にしています。
透析治療は長期にわたるため、信頼関係を築きながらサポートしていくことが欠かせません。
私たちは「自分が受けたいと思える、家族に受けさせたいと思える医療の提供」を目指して日々の業務に取り組んでいます。

VA管理業務

透析治療を行うためには、十分な血液を体外へ導く必要があるため、動脈と静脈をつなげた「シャント」と呼ばれる血管を使用します。このシャントを長く良い状態で保つため、定期的にPTA(経皮的血管形成術)を行い、血管の狭くなった部分をバルーンで拡張して血流を改善します。臨床工学技士は医師・看護師・臨床検査技師と連携し、安全で円滑な治療が行えるようサポートしています。また、治療計画の立案や使用物品の管理を行い、緊急時にも迅速に対応できる体制を整えています。

医療機器管理業務

医療機器管理では、輸液・シリンジポンプ、生体情報モニタ、除細動器、麻酔器、人工呼吸器などの管理・保守・メンテナンスを行っています。院内で清潔かつ安全に機器を使用できるよう整備を行い、緊急時の人工呼吸器の操作、点検にも対応しています。また、機器管理システムの導入を進め、より効率的で質の高い管理体制を目指しています。

高気圧酸素業務

当院では2023年1月より高気圧酸素装置を導入し、さまざまな疾患に対する治療を行っています。主な業務内容は、治療中の耳抜き指導や体調確認などの患者さん対応、治療スケジュールの調整、そして必要に応じた緊急時の受け入れ対応です。 1人ひとりの患者さんの状態に合わせてきめ細やかなサポートを行う、やりがいのある業務です。現在は装置を2台運用し、患者さんが安心して治療を受けられるよう、丁寧で安全な対応を心がけています。今後の症例増加を見据え、体制の充実を図りながら、より安全で質の高い医療の提供を目指しています。

内視鏡業務

内視鏡業務は、2022年5月より臨床工学科の担当業務として開始しました。 上部・下部内視鏡、胆管内視鏡検査などの検査および処置において、看護師と連携しながら、医師が円滑に検査・処置を行えるようサポートしています。 また、患者さんをお待たせしないよう、次の検査準備を看護師と協力して効率的に進めています。さらに、内視鏡機器の始業・終業点検や洗浄業務も行い、安全で安心な検査環境の維持に努めています。

ペースメーカー業務

ペースメーカーは主に徐脈性不整脈の治療に使用されます。当院では月に1度ペースメーカー外来で機器の動作状況の確認を行う、患者様が安全に機器を使用できるように医師と連携し、不具合などないかの確認、最適な設定への調整や生活指導を行っています。また、MRIや手術などでペースメーカーが影響を受ける可能性のある場面での立会やサポートも行っています。

オンコール業務

当科では、夜間や休日の緊急対応に備えてオンコール体制を整えております。 オンコールでは、人工呼吸器の導入、緊急透析、高気圧酸素治療の実施、また医療機器の不具合対応などを行っております。オンコール専用端末を1週間交代の当番制で所持し、いつでも迅速に対応できるよう備えています。

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